これも新型コロナの影響だろうか。
入院患者の家族から遺言書を作らせたいとの問合せが増えている。
これまでも入院を機に遺言作成を思い立つ方はいたが、病院は今、面会制限があるため、家族といえども入院者への意思疎通を図ることが難しくなっているのだ。
経験した人なら分かるが、元気であれば冗談めかして話せるこの種の話題も、いざ自分が弱ってくると、とても遺言どころではなくなる。
かくして周囲の家族も病院のオンライン面会などでは切り出しにくい話題となる。
遺言は最終的には本人の意思で書くものであるから、周りに何と言われようと、書く書かないは本人次第である。
しかし、残される家族にとっては遺言がないと本当に困る場合も現実にはある。
いざとなって慌てると、後で思わぬ争族トラブルを招くこともある。
このような事態を避けるためには、時間も心も余裕をもって元気なうちに話し合ったり、行動しておくことをお勧めしておきたい。